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since 2002.10.14

1-01.引継ぎ研修会を行う

引継ぎ研修会を行う


 学生団体であれば代が変わり引継ぎを行う際(一般団体でも折を見て)、練習を離れ半日~一日かけて研修会を行うのは一つの方法です。もちろん実際の仕事については担当ごとに個別で引継ぎを行いますが、メンバーが一緒に仕事をしていく上で団体の基礎知識を学び、団体に対する認識を共有する場として研修会は有効です。


 研修会は少人数の団体であれば全員、中~大規模団体であれば例えば役員だけ行い、全体向けの研修は会議の場などで別途行う形を取ることができます。公民館や研修施設など普段とは違う場所を借りて実施するのも気分が変わって効果的です。


 研修においては、どうしても引継ぐ側は教えたいことが多くてしゃべりすぎてしまいますが、一方的に話し続けられても引継がれる側は眠くなるだけです。引継がれる側自身に問いかけ考えてもらうような内容にできるよう、引継ぐ側が工夫して研修内容を考えます。

 

●研修メニュー例

内容 詳細

研修の目的確認

なぜ今日の研修を行うのか意識合わせをしておく
アイスブレイク 参加者が声を発する機会を作り、研修に対するモチベーションを高める。例えば「他己紹介」等(5分インタビュー×2人組+1分発表×人数)
組織体制の確認 団体の中で各自がどのような立場にあり、何をしなければならないかを確認する
団体規則の確認 マーカー引きつつ読み合わせた後、「新しく楽器を買うときはどんな手続きを踏むか」「幽霊部員が現れたら」等のケーススタディを行う
業務ルールの確認 「資料の作り方」「報連相の仕方」「リスク管理」等を確認する
個人ワーク・発表 例:仕事自体の目的化を防ぐために
前年度の総括発表 資料に基づき各担当が一年間やったこと・改善したい点を発表する
団体の歴史を学ぶ 過去の演奏会のパンフやビデオ等を鑑賞し今に活かす
グループワーク 「今年度やりたいことを模造紙に付箋を貼っていきまとめる」「年間の活動計画と、それに向けて必要な準備について模造紙にまとめる」等のテーマで行う
打上げ 新任の不安を取り除き、懇親を深める


●研修例:仕事自体の目的化を防ぐために

 

フォルクローレサークル「アラハビカ」幹部研修会資料⑥
※30分枠……説明(5分)、個人ワーク(10分)、発表(2分×新任執行部6人)

 楽団運営には様々な仕事がありますが、各担当が「なぜ自分がこの仕事をしているのか」を納得した上で仕事を進める必要があります。


 例えば「帳簿をつけなければならないらしいから帳簿をつける」「webの更新をしなければならないらしいから更新する」という「仕事自体が目的化している」ような状態では、仕事をしている本人のモチベーションは上がらず、その結果として仕事の成果物のクオリティも低いものとなってしまいます。


 様々な仕事の大前提は、団体が決めた団体独自の「目的」であって、それと実際の仕事とを上手く結びつける必要があります(もしどうしても結びつかないような仕事があれば、その仕事は本来やらなくてもいいのかもしれません)。特に忙しくなってくると仕事の目的・意義というのは忘れてしまいがちですが、そんな時こそ「この仕事は団体の目的達成のために必要なんだ」と各自が本心から思えるようにする必要があります。


 年度初めのこの時期に、自分の担当となった仕事についてこのことを確認しましょう!


個人ワーク:「団体の目的」と「実際の仕事」を結びつけてみよう!

団体の目的 ←それには ←それには ←実際の仕事
いい演奏をする 団体内の仲がいい必要がある トラブルを防ぐ必要がある 【会計係】しっかり帳簿をつける
いい演奏をする 楽器のコンディションが保たれている必要がある 修理や購入にすぐ対応できるように会計状況を把握しておく必要がある 【会計係】しっかり帳簿をつける
フォルクローレという演奏形態を皆に広める 演奏会に来てもらったり演奏動画を見てもらったりする必要がある 団体のことを皆に知ってもらう必要がある 【広報係】公式web等を頻繁に更新する

 

 

     

 

 

     

 

 



 

↑記入例を参考に、自分の仕事について埋めてみよう!