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since 2002.10.14

北斗の拳からひだまり/中二病まで~アニソンサミット@早稲田祭

各大学の学園祭がひしめくこの土日(もう少し分散しても
いいんじゃないかと思いつつそれをする機関が無い)、
私も早稲田大学でこんなイベントに行ってきました。

アニソンサミット2012
http://anisami2012.web.fc2.com/
【出演】2 ANIMEny DJs [ミト(クラムボン)/牛尾憲輔(LAMA)] 
 澄川龍一(リスアニ!),田代智一(作曲家)
 MOSAIC.WAV [み~こ/柏森進],marble [micco/菊池達也]

なんとまあ豪華な方々がアニソンについて語るという
このイベントですが、同じ時間帯に他の教室で中原麻衣さんとか
井上麻里奈さんとか豪華声優陣が「別々に」イベントを平行開催してて
本イベントにはアニソン自体や出演者に思い入れのある層が
集まってた感じでしょうか。

そういや同人誌即売会「ワセケット」なるものも近くでやってたりと
こんなに平行開催できるなんて、早稲田のオタ系サークルって
いったいいくつあるんだと少々おどろいたり。さすがマンモス大。


さて、marbleさんが出ているということは、もちろん現在放送中
「ひだまりスケッチ」4期の話題が出てくるだろうなぁと思ってたら
それどころかED曲の生ライブ(CD発売前なのでフルは初公開)まで
あって、それだけでも大満足。
(ちなみにこの曲、miccoさんが寝ながらメロディを考えたそうです)

そしてトークの内容ももちろん充実。これからアニソンを
聴いたり編曲したりする際に参考になる話ばかりでした。


以下、印象に残った部分を一部抜粋します(カッコ内は発言者)。

■1分30秒の尺に合わせるためにどっちを取るか~ED曲の場合(ミトさん)
a)サビをリフレインさせ曲の印象を残す
b)イントロを十分時間をかけ、直前までの本編の余韻を残す
本当はどちらも取りたい所ですが、尺の制限を考えてどっちを取るか
葛藤があるそうです。
ちなみに花咲くいろは後期ED「はなさくいろは」の場合はb)を取ったそうな。

■実際の尺は1分29秒(柏森進さん)
曲前と曲後に0.5秒ずつ空白を入れるので、実際は
89秒で作らなければいけないとか。
1秒を争うOP/ED曲にとって意外と重要。

■サビの着地点(田代智一さん)
古くからのアニソンはサビ最後に作品名が入ったり、そうでなくても
作品にとってキーとなる単語が入ることが多い。
北斗の拳「愛をとりもどせ」の最後の「せ」の音は
1音で終わっておらず「結局愛を取り戻せないのか?」という哀愁を
漂わせる効果を持っていると思われる。

■ZAQさんは最新世代のアニソンクリエイター(ミトさん/澄川さん)
今期、「ひだまりスケッチ」OPの「おーぷん☆きゃんばす」や
「中二病でも恋がしたい!」OPの「Sparkling Daydream」において
作詞・作曲どころか後者は編曲・歌も手がけるクリエイター
「ZAQさん」は要チェック!
茅原実里のライブに感銘を受けたことがきっかけで、独学で作曲を学び
活動を始めたという彼女、今後の展開に期待です。

■その他
かやぴーがキーボード弾きながら
「ここのFisの音がケルト的でファイナルファンタジーでも…」
「菅野よう子さんのこの分数コードの使い方や、高音を上げていく
のではなくベースを下げていくことによって出す浮遊感といったら」
とか楽曲分析をいろいろとしてました。WEBラジオMOSAIC通りのいつもの感じ。


以上、たまにはこんなことも考えて曲を聴きたいなあと思いました。
なかなか音楽やら評論本やら企画ものやら色々な分野に首を突っ込んでると
一つの分野についてじっくり深く考える機会がないので、非常に有意義でした。