前回「第04回 アイデア会議とセレモニー会議」で会議のやり方を
確認したけど、それを活用してまずは団体の方向性を揃えましょう
というのが今回のテーマでした。
そもそも団体に所属する時点で、その団体の方向性に納得している
はずだから、そんなの話し合う必要なんて別に無いって考える人も
いるもかもね。
例えば、強豪校なら厳しい練習を覚悟して入部したんだから
文句を言うなって感じで。
でも、団体が今まで築き上げて来たものも大事だけれど、
もっと大事なのは「今のメンバーがどう思っているか」よ。
過去と現在を比べたら、人数とかその団体が置かれている立場とか
世代の雰囲気とか、色々と変わって来ているのは当然。
その変化を見ないフリして、ただ昔と同じようにやるだけじゃ
団体はもしかしたら存続できないかもしれないわ。
また、「同じ団体にいるんだからみな同じ考え方だろう」と
安直に思ってしまうのも危険よ。
もちろん、方向性はある程度似通っているでしょうけど、意外と
細かい部分でまちまちだったりして、それを揃えていくのが大事ね。
そういえば前回も触れた、アニメ「響け!ユーフォニアム」第2話で
部の方針を話し合う場面だけど、そこで顧問教員は生徒に対し
「全国を目指すかそうでないか」の二者択一しか示せなかったわね。
作品が悪い訳ではなく、今の吹奏楽界がそうなってしまっていて
忠実に描写するとこうなるってだけなんだけれど、
あまり賛成できない二者択一だわ。
卒業してからも音楽を続けていく人を増やすために、
もっと幅広い音楽の世界を見ていく必要があると
私は思うわ。
メンバーの自由な発想を誰かが押さえつけるようなことはせず、
アイデア会議でワイワイ話し合って行ける、そんな団体が理想ね。
それじゃ次回は「第06回 安全第一のホントの意味」よ。
おたのしみに!