「個人」と「団体」の区別
講師の先生、行きつけの楽器屋や飲食店の店員さん、ホールの事務員さん、学校の教職員、他のバンドの代表さん、道端ですれ違う人々……。楽団運営においては団体内の所属員だけではなく、このような団体外の様々な方と接することになります。そうした外の方々にとって、団体の所属員一人一人は団体の代表であるように見られます。
例えばA楽団の施設担当Bさん個人が、ホールの事務員さんに何か迷惑をかけたとします。その場合この事務員さんは「もうBさんには施設を貸したくない」と思うのではなく、「もうA楽団には施設を貸したくない」と思うはずです。Bさん個人としてではなく、A楽団という団体としてこの事務員さんは見ているのです。
もう一つの例です。C楽団のDさんが演奏会の打ち上げ会場で、飲食店の店員さんに「もう全員お揃いになりましたでしょうか」と聞かれ、Dさんは「私は幹事ではないので分かりません」と答えてしまいました。店員さんはDさんに聞いたのではなく、C楽団に対して聞いているので、この答え方は好ましくありません。個人としてではなく団体としての対応をするならば「私は分からないので、すぐに幹事を探して答えさせます」という答え方をするべきです。
このように、外部の人から自分は今「個人」として見られているのか、それとも「団体」として見られているのかを意識することは、裏方のみならず団体の所属員全員に必要なこととなります。
最低限のマナー
所属員同士で接するときももちろん必要ですが、特に外部の方と接する場合は次のような最低限のマナーを身に付けておく必要があります。
人間関係で一度信用を失ってしまうと、お願いごとをしたくでもできない状況となってしまいます。学生であれば多少は目をつぶってもらえる場合もありますが、努力しようとする姿勢は重要です。
文章・手紙を出す
何かをお願いしたり、お礼をしたりという場合、団体として文章・手紙を出すとより効果的です。PCメールの送信や手紙の郵送でもいいですが、文章を印刷しそれを持参し直接相手と話せればさらに効果は上がります。手紙の書き方のマナーは色々あるので調べてみましょう。
電話をかける
相手が遠方等の場合は電話をかけるのも有効です。かけ方を以下に載せます。
教職員と接する際に
学生団体であれば、施設・備品等の借用のため教職員と接する事がありますが、その際に知っておくべき事項を挙げます。