冊子のコンセプトを考える
演奏会のプログラム冊子は、観客が演奏中・休憩中に読むものであると同時に、家に持ち帰りその演奏会を思い出させるものともなります。団体によっては個性的な冊子を作ることで、冊子自体が演奏会を構成する重要な一要素となっていることがあります。他団体の演奏会も参考にしながら、どんな冊子にしたいか、コンセプトを考えることからスタートです。
冊子を作成する
冊子の作成にあたってはいくつかの段階を踏む必要があります。外部業者に依頼する場合は入稿締切を、また団体内で作成する場合は印刷・折り等の製作時間を考慮しつつ、余裕を持ったスケジュールとなるよう注意する必要があります。
アンケートを作成する
冊子と併せアンケートについても検討します。観客から感想・意見をもらうことは所属員のモチベーション向上にもつながりますし、演奏以外の運営で問題はなかったか、どんな広報媒体が有用だったか等を確認する重要なツールともなり、質問項目の検討が必要です。
また次回演奏会の案内をするため連絡先を書いてもらうこともあり、広報活動には助けになりますが、個人情報を収集することとなるためその管理は厳密に行われる必要があります。原本は鍵のかかるキャビネットにしまい、データ化する際はファイルにパスワードをかける等の管理を確実に実行することは、アンケート用紙に連絡先欄を設ける前提事項となります。
●冊子作成の流れ
台割 | 冊子全体の設計図を作る。ページ数は基本4の倍数となるように。 |
原稿依頼 | 字数・締切等を明示し依頼する。字数はページの体裁を決めてから設定。締切厳守は依頼するが、遅れる人もいることを想定したスケジュールで。 |
著作権処理 | 歌詞を冊子に掲載する場合、演奏とは別の手続きが必要 |
レイアウト | 受け取った原稿を配置していく。字数が前後している場合は、行間調整などで対応する。乱丁防止のため表紙以外はノンブル(ページ番号)を入れる。 |
校正 | レイアウト後の全ページ原稿を所属員に確認してもらう。曲名の誤りといった事実の正誤、言い回しなど表現の適否などが対象。 |
入稿・印刷 |
印刷業者に依頼する場合は、できれば締切日から余裕をもって入稿する。自分達で印刷する場合は紙の購入・印刷機の確保等が必要。中綴じの場合は中綴じホッチキスも活用。 |