ターゲットに応じた広報手段を考える
演奏会は観客がいないと始まらず広報の重要性は言うまでもありませんが、だからといってただやみくもに広報しても効果は上がらず、そうした「広報のための広報」(仕事を振られた担当者が仕方なく広報活動をする)にならないよう注意が必要です。
まずは「こんな人達に来て欲しい」とターゲットを明確にし、それに応じた広報手段を考える必要があります。
訴求ポイントを整理する
団体名・日時・場所だけ書かれた広報物では「行こう」という気にはなりません。先に検討したターゲットに対し、この演奏会についてどの点が訴求ポイントなのかを整理する必要があります。例えば「『高度な技術への指標』やります!」といった曲名、「あの名曲をティンホイッスルで!」といった演奏形態、「ジャズ空手とのコラボ!」といった企画モノなど、設けられる訴求ポイントは様々あります。
広報物を作成する
ポスター・ビラ・webページなど広報物の作成は、曲目が出揃い演出等の検討が進んだなるべく早い段階から行います。広報期間を十分に確保する必要があり、また所属員に作成スキルを持つ人がいない場合は外部に依頼することになるため、期間には余裕を持つ必要があります。
広報物も必ず校正を行います。特に日時・場所等の情報に誤りがあると混乱を招くことになってしまいますので十分気をつけます。
●ターゲットとそれに応じた広報手段例
共通 | webページを整備する、前回アンケートで連絡先書かれた方へ連絡する |
同じ学校の生徒(学生団体) | ビラを全校生徒分印刷し配布してもらう、お昼の校内放送で過去の演奏も含め情報を流す |
同じ系統の団体 | 団体宛に直接メールを送る、招待状を送る |
同じ趣味を持つ方々 | 他団体の演奏会でビラの挟み込みをさせてもらう、SNSサイトに投稿する、各種媒体へのプレスリリースなどパブリシティを行う |
地域の方々 | 地域の商店にポスターを貼らせてもらう、市町村等が発行する地域広報誌に掲載してもらう、地域のイベントに出演する |
OB・OG | OB会に依頼する、メーリングリストがあれば活用する |
●他団体に向けたメールの文例
件名:時定高校リコーダー部第10回定期演奏会のご案内
本文:
遠ノ宮大学リコーダーアンサンブル御中
こんにちは。突然のメール失礼致します。
わたくし時定高校リコーダー部の相生と申します。
先日、遠ノ宮大学さんの演奏を遠ノ宮夏祭りにて聴かせていただきました。
特にMOSAIC.WAVさんの「おとこの娘のトビラ」が印象に残っており、
リコーダーでフラッタータンギングができるとは…ととてもびっくりしました。
さて、私の所属している時定高校リコーダー部がこのほど演奏会を行うことと
なりましたので、ご案内をさせて頂きます。
時定高校リコーダー部第10回定期演奏会
・日時 20xx年6月20日(日) 13時30分開場、14時開演
・場所 時定公民館ホール(時定駅北口より徒歩5分)
・入場無料
・主催:時定高校リコーダー部、後援:時定市教育委員会、時定高校生徒会
・サイトに過去の演奏会の模様もありますhttp://tokisadame.recorder.jp/
今回は「ボカロ特集」と題しまして、「初音ミクの暴走」「まるくなる」等のほか
ほぼ日Pさんの曲も多く演奏するということで、練習に励んでおります。
演奏会の雰囲気としては遠ノ宮さんと比較的似ているのではないかと思っております。
★広報物には上記のように「演奏会タイトル」「日時」「場所」「入場料(有料の場合はチケット購入方法)」「主催・後援等」「サイトURL」「曲目・訴求ポイント」を入れます。
もしご興味ありそうな方がいましたらお声かけいただけると大変ありがたく思います。
お忙しい中お読みいただきありがとうございました。
遠ノ宮さんの次の演奏会も楽しみにしております。
______________________
時定高校リコーダー部 相生祐子
【URL】http://tokisadame.recorder.jp/
【E-Mail】syake@yukko.jp